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2009年07月28日


ビゼー:交響曲 第1番 ハ長調 第4楽章

ビゼー:交響曲第1番 組曲「子
ビゼー:交響曲第1番
posted with あまなつ on 2009.07.28
ハイティンク
マーキュリー・ミュージックエンタテインメント(1995-07-05)

♪ビゼー17歳の作を締めくくる最終楽章

ビゼーが作曲家として活動した19世紀中頃のフランスでは、
音楽といえばオペラ、オペレッタなどの舞台音楽が中心で、
交響曲などの純音楽はほとんど認められていませんでした。

先人となるベルリオーズには幻想交響曲がありますが、
これはビゼーよりかなり前の作になり、またあまりに独創的で
突然変異的な作品であるため対象外という気がします。
また後進ではサン=サーンスなどが本格的な交響曲に着手しますが、
これも時期としては大分後になります。

従ってビゼーがこの時代に交響曲を残していたのはとても貴重であり、
それも古典派の最も正統的な交響曲を模していたのですから、
フランスの作曲家の系譜の上でも極めてユニークな作品であると言えると思います。

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ベルギー出身でフランスで活動した作曲家セザール・フランクは、
1888年にドイツ・ロマン派風の交響曲ニ短調という傑作を作曲しましたが、
ビゼーが交響曲ハ長調を作曲したのはそれより33年前の1855年のことでした。




G.Bizet:Symphony in C 4. Allegro Vivace

http://classical-music.aki.gs/Bizet-Symphony-in-C-4th.mp3



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posted by アンドウトワ at 15:12 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月24日


ビゼー:交響曲 第1番 ハ長調 第3楽章

ビゼー:交響曲 ハ長調
アンセルメ(エルネスト)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2001-01-25)

♪ベートーヴェンを思わせる逞しいスケルツォ

第3楽章は絵に描いたようなわかりやすいスケルツォです。
ベートーヴェン的で逞しく、実に立派な趣きを持っています。

交響曲ハ長調は全体にハイドン、モーツァルト、
ベートーヴェンといった、古典派交響曲の王道を規範としていますが、
特にこの楽章はベートーヴェンが交響曲に初めて用いた
スケルツォという形を、忠実になぞり再現しているように思います。
そして他の楽章と同じように合間には、
イタリア的な伸びやかな旋律が差し挟まれているのです。

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中間部のトリオ部分はハ長調に転じて木管が牧歌的な調べを奏でます。
これもまた田園などで見られるベートーヴェンののどかな一面を思わせます。

あまりに模倣的なところも、ビゼーがこの曲を正式には認めなかった理由かもしれませんが、
まだ若き日のビゼーが先人の足跡を純心にたどる様は、
思い浮かべてもどこか微笑ましいものがあります。




G.Bizet:Symphony in C 3. Allegro Vivace

http://classical-music.aki.gs/Bizet-Symphony-in-C-3rd.mp3



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posted by アンドウトワ at 06:59 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月19日


ビゼー:交響曲 第1番 ハ長調 第2楽章

ビゼー:交響曲第1番
ビゼー:交響曲第1番
posted with あまなつ on 2009.07.19
ビーチャム(トーマス)
EMIミュージック・ジャパン(2004-12-08)

♪情感豊かに旋律を歌い上げる第2楽章

「カンタービレ」という楽譜上の発想記号があります。
演奏に際して「歌うように」を意味する音楽用語ですが、
この「カンタービレ」という言葉がぴったりの曲が第2楽章です。

こんな話があります。
オペラ作曲家になることを目指し、他のジャンルには
目もくれなかったビゼーに対してサン=サーンスが言いました。
「あなたは才能があるのだからもっと純音楽も作曲してみては?」
これに対するビゼーの答えはこうです。
「私の音楽的性分はオペラにこそ向いているのです。」

実際ビゼーの作品の大半は、30曲以上になる舞台作品に集中しています。
そして若い頃から彼の中には常に“歌”がありました。
それはこの第2楽章 2:57からの約2分間を聴けばはっきりとわかります。

交響曲というジャンルの中でこれほど旋律を豊かに歌い上げているのも珍しいと思います。
全体に古典派の交響曲を模範とした作風にあって、
この歌心はビゼーならではの特色と言えるでしょう。

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同じく旋律美に満ちた交響曲を書いたチャイコフスキーが、
第5番などでフランスのシャンソンを規範としたのに対して、
ビゼーの音楽からは明らかにイタリアのオペラやカンツォーネの風情が伝わってきます。
また、この楽章では一方で対を成す、オーボエが奏でる
ややエキゾチックで哀しげな旋律も大きな魅力のひとつになっています。




G.Bizet:Symphony in C 2. Adagio

http://classical-music.aki.gs/Bizet-Symphony-in-C-2nd.mp3



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posted by アンドウトワ at 17:39 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月15日


ビゼー:交響曲 第1番 ハ長調 第1楽章

ビゼー:交響曲ハ長調
小澤征爾
EMIミュージック・ジャパン(2003-02-26)
おすすめ度の平均: 5.0
5大のお気に入りです!

♪若々しい魅力あふれる学生時代の佳曲

ビゼーといえば歌劇カルメン。圧倒的な人気の代表作ですが、
そんなビゼーにもこんなに楽しく愛らしい交響曲がありました。
パリ音楽院の学生だった17歳の時の習作で、
ビゼー自身は正式な作品として認めていなかったようです。

そのため完成から80年間、音楽院の図書室に埋もれていたものを、
名指揮者ワインガルトナーが初演したことによって
1935年にようやく日の目を見ることになりました。

ウィーン古典派の交響曲とイタリア歌劇の旋律をひとつにしたような作風で、
習作だけに若干作りに甘い部分があるものの、
それが返って若々しく溌剌とした魅力にもつながっています。
また管弦楽もすっきりと見通しがよく、どこまでも明るい楽想と相俟って、
難しく考えることなく心から楽しく聴ける作品です。

演奏会ではあまり聴く機会もなくCDも少ないこの曲ですが、
一方ではシンフォニック・バレエのレパートリーとして
Symphony-in-C、水晶宮などと呼ばれ高い人気を誇っています。

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ビゼーの正式な交響曲はこの1曲しかないため、
通常は交響曲ハ長調と呼ばれますが、
自身によって破棄された第2番、第3番もあったとされるために、
交響曲第1番と表記される場合もあります。




G.Bizet:Symphony in C 1. Allegro-Vivo

http://classical-music.aki.gs/Bizet-Symphony-in-C-1st.mp3



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posted by アンドウトワ at 06:26 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月09日


ベートーヴェン:バレエ音楽 《プロメテウスの創造物》 序曲 Op.43

ベートーヴェン:交響曲第6番
クレンペラー(オットー)
EMIミュージック・ジャパン(2004-06-23)

♪数少ないバレエ音楽の序曲は演奏会の定番

ベートーヴェンにバレエ音楽のイメージは薄いかもしれませんが、
まだボンにいた時代の作品である「騎士のバレエ」と
その10年後の1800年〜01にかけて作曲された
「プロメテウスの創造物」のふたつが作品として残されています。

ベートーヴェンは舞台音楽にも意欲的な作曲家だったと言えます。
歌劇には「フィデリオ」という立派な作品がありますし、
劇付随音楽としても「エグモント」「ステファン王」
「アテネの廃墟」などの有名作が挙げられます。

「プロメテウスの創造物」はイタリアのバレエダンサーで
振付師のサルヴァトーレ・ヴィガーノが、
ベートーヴェンに新作バレエ用音楽の依頼をしたことから作曲されました。
交響曲第1番を完成させ「これから」という意気盛んな頃です。

ベートーヴェンはこのバレエに演劇、舞踏、音楽が一体となった、
総合芸術的な意味合いを持たせようとしていたようです。
この感覚はとても近代的と言えるかもしれません。

「プロメテウスの創造物」は初演から1年間に20回以上も再演された
人気作であったにも関わらず、バレエ自体は次第に忘れられていき、
今ではほとんど序曲のみが演奏されています。

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しかし第16番フィナーレの主題は「英雄交響曲」や
「エロイカ変奏曲」にも流用されているので、
むしろそちらの方で馴染み深いものになっているでしょう。
序曲には後の大曲「献堂式序曲」へと発展していく音楽的な布石も感じられます。




L.V.Beethoven:The Creatures of Prometheus Overture Op.43

http://classical-music.aki.gs/Beethoven-Prometheus-Overture.mp3



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posted by アンドウトワ at 05:36 | 管弦楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする