♪ビゼー17歳の作を締めくくる最終楽章
ビゼーが作曲家として活動した19世紀中頃のフランスでは、
音楽といえばオペラ、オペレッタなどの舞台音楽が中心で、
交響曲などの純音楽はほとんど認められていませんでした。
先人となるベルリオーズには幻想交響曲がありますが、
これはビゼーよりかなり前の作になり、またあまりに独創的で
突然変異的な作品であるため対象外という気がします。
また後進ではサン=サーンスなどが本格的な交響曲に着手しますが、
これも時期としては大分後になります。
従ってビゼーがこの時代に交響曲を残していたのはとても貴重であり、
それも古典派の最も正統的な交響曲を模していたのですから、
フランスの作曲家の系譜の上でも極めてユニークな作品であると言えると思います。
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ベルギー出身でフランスで活動した作曲家セザール・フランクは、
1888年にドイツ・ロマン派風の交響曲ニ短調という傑作を作曲しましたが、
ビゼーが交響曲ハ長調を作曲したのはそれより33年前の1855年のことでした。
G.Bizet:Symphony in C 4. Allegro Vivace
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http://classical-music.aki.gs/Bizet-Symphony-in-C-4th.mp3