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2009年01月31日


チャイコフスキー:幻想序曲 《ロメオとジュリエット》

チャイコフスキー:交響曲第5番
バーンスタイン(レナード)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2002-09-25)
おすすめ度の平均: 4.0
4鬱病者の、鬱病者による、鬱病者のための演奏
2晩年のバーンスタインは偏屈じじい
5とても熱のこもった演奏でした。いいですね。
5稀代の名演
5涙まじりの苦笑をさそう熱演

♪音楽で描かれる美しい愛の理想

リムスキー=コルサコフの「セルビア幻想曲」が雑誌上で
匿名により酷評された際、チャイコフスキーはこれに反論。
若きコルサコフの才能と未来を称えました。

コルサコフも所属したロシア五人組の代表格バラキレフは、
手紙を通じてこれに対する感謝の意をチャイコフスキーに伝えます。
以来数年に渡り両者の交友関係は続きました。

幻想序曲「ロメオとジュリエット」はこの交流の中で、
バラキレフの提言と助言の元に作曲された初期の名作です。
完成からおよそ10年後にチャイコフスキー自身によって改訂が施され、
この第3稿が現在一般に知られ、広く演奏されています。

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楽曲はシェイクスピアの同名戯曲をそのまま音楽化したような内容で、
修道僧ロレンスを表す木管による序奏に始まり、
モンタギュー家とキャピュレット家の抗争を表す激しい第1主題(5:35)、
ロメオとジュリエットの愛のテーマである美麗な第2主題(15:32)、
そしてふたりの死と天上での永遠の結ばれを描いたかのような
終結部(19:06)へと音楽は続いていきます。

現実生活では決して恋愛に恵まれたとはいえないチャイコフスキーが、
自分の理想を音楽の中に昇華させ、具現化したようなロマン性に満ちた作品です。




Tchaikovsky:Fantasy Overture "Romeo and Juliet"

http://classical-sound.up.seesaa.net/Tchaikovsky-Romeo-and-Juliet-Overture.mp3



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posted by アンドウトワ at 05:48 | 管弦楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月25日


ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14 第1楽章

ベルリオーズ:幻想交響曲
ミュンシュ(シャルル)
TOSHIBA-EMI LIMITED(TO)(M)(2007-06-20)
おすすめ度の平均: 4.5
5異様な熱気溢れる名演
4幻想交響曲と言えばまずこの盤でしょう
5ゴッホの絵を思わせる、強烈な色彩が渦巻く演奏

♪ロマン派の扉を開いた表題交響曲のさきがけ

ベートーヴェンが亡くなった1827年、ベルリオーズ24歳の時です。
パリでイギリスの劇団によるシェークスピア劇「ハムレット」や
「ロメオとジュリエット」の公演がありました。

この「ハムレット」のオフィーリアを演じた劇団の花形女優、
ハリエット・スミスソンにベルリオーズは熱烈な恋心を抱きます。

最初はスミスソンへの手紙から始まり、次いで毎夜の楽屋通い。
果ては彼女の向かいのアパートに引越し、そこから注視するという、
現代で言えばストーカーのような度を越えた行動に至りました。

スミスソンに拒絶されたベルリオーズは雪のパリの街を狂ったように彷徨い、
友人のリストとショパンが一晩中探し続けたという話もあります。

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しかしこの一連のできごとが交響曲の歴史を変え、
その後のロマン派の時代の扉を大きく開いた稀代の名曲
「幻想交響曲」を生み出すきっかけとなったのです。

6:15で登場するスミスソンを示す《恋人の主題》は
「固定観念」(イデー・フィクス)と呼ばれ、
各楽章に手を変え品を変え再登場することで、
楽曲全体にひとつの統一感をもたらしています。

初演から3年後、落ちぶれて飛び込んで来たスミスソンとベルリオーズは結婚しますが、
彼女に幻滅を感じたベルリオーズはついには離婚に踏み切ってしまうのでした。




Louis Hector Berlioz:Symphonie Fantastique Op.14
1. Largo-Allegro agitato e appassionate assai

http://classical-music.aki.gs/Berlioz-Symphonie-Fantastique-1st.mp3



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posted by アンドウトワ at 05:40 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月19日


モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466 第1楽章

モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番、第21番
グルダ(フリードリヒ)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2001-10-24)
おすすめ度の平均: 5.0
5端正でありながら華麗
5グルダの求心力に脱帽。
3美しいけれど...
5オーソドックスな20番
5寄せ集めた旋律を

♪ベートーヴェンも愛したピアノ協奏曲の名作

ひとりの人間としてのモーツァルトが大衆のためにではなく、
自己の内面の孤独や悲哀を初めて露にするかのように書き上げた、
彼のピアノ協奏曲中の最高傑作とも言われる作品です。

当時の音楽界では協奏曲やオペラのアリアは、
演奏家や歌手の技巧を示すための華やかなものが主流で、
聴衆である貴族や裕福な層もそれ以上を望んでいませんでした。

ですからこの曲が持つ重苦しさは当然理解されず、
その後の演奏会では聴衆が激減してしまうほどでした。

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しかし、モーツァルトの作品の中でも特にこの曲を熱愛し、
カデンツァさえ書いてしまった作曲家がいます。
ベートーヴェンです。

ある日、貴族の屋敷の前を通りかかったベートーヴェンは偶然この曲を耳にし
「なんという美しい曲だ。私にはとてもあのような美しい音楽は書けない!」
と感嘆の声を上げたということです。

今回はそのベートーヴェン作によるカデンツァでお送りします。




W.A.Mozart:Piano Concerto No.20 in D-minor, K.466 1. Allegro

http://classical-music.aki.gs/180-Mozart-Piano-Concerto-No20-1st.mp3



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posted by アンドウトワ at 05:46 | 協奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月14日


ベートーヴェン:ピアノソナタ 第23番 ヘ短調 Op.57 「熱情」 第3楽章

ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番&第14番&第23番
ギレリス(エミール)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2006-11-08)
おすすめ度の平均: 4.5
5シベリヤの冬の夜の湖面に映える「月の光」
5とても参考になりました
5知性と倫理によって統御された完全な「熱情」
5伝説となった名演奏が1000円とは・・・絶句!

♪悲愴、月光と並ぶベートーヴェン3大ピアノソナタ

もしも燃えるような激しい感情をあらわにした音楽が、
ベートーヴェンという作曲家の真髄だとするなら、
この曲こそそうした彼の特性が直接的に表れた作品だと言えます。

作曲されたのはちょうど「運命」と同じ中期の充実した時期。
強烈な内面の葛藤は時に「運命」のそれをも上回る勢いで、
聴く者の胸に迫ってきます。

一説によればこの曲に満ちたあふれるような情熱は、
ベートーヴェンが長年愛したテレーゼへの思いの表れとも言われています。
そのためか献呈を受けたのは彼女の兄である、
フランツ・フォン・ブルンズヴィック伯でした。

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ベートーヴェンの全作中でも取り分け重要とされるこの曲は、
ベートーヴェン自身も自作のピアノソナタ中、最大のもののひとつと認めていたようです。

「熱情」という題名は後年出版社によってつけられた通称です。
曲の雰囲気を的確に表しているため、そのまま今日まで浸透しています。




L.V.Beethoven:Piano Sonata No.23 in F minor, Op.57
"APPASSIONATA" 3. Allegro ma non troppo - Presto

http://classical-music.aki.gs/153-Beethoven-PianoSonata-No23-3rd.mp3



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posted by アンドウトワ at 09:41 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月08日


ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ《美しく青きドナウ》 Op.314

美しく青きドナウ/ウィンナ・ワルツ名曲集
ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団
ユニバーサル ミュージック クラシック(2005-06-22)
おすすめ度の平均: 5.0
5ウィンナ・ワルツの決定盤!!
5聴いて酔え!踊って酔え!

♪オーストリアの第二の国歌と呼ばれるワルツの代名詞

1866年、オーストリアとプロセインの間に起きた戦争は、
わずか七週間という短期間でプロセイン勝利に終わりました。

戦いに敗れた痛手からウィーンの街は失意に包まれていました。
傷ついた兵士たちと、夫や子供を失った夫人たちの悲しみは、
かつての華やかな雰囲気を完全に街から消し去っていました。

当時、ウィーン男声合唱団の指揮者だったヨハン・ヘルベックは、
そんなウィーンを歌でもう一度活気づけたいと考えました。
そこで当代一の作曲家であったヨハン・シュトラウス2世に、
そのための合唱曲の作曲を依頼したのです。

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ドナウはウィーン子たちにとって母のような心の拠り所となる川。
シュトラウスはそのドナウ川を賛美する一篇の詩に、
ウィーン復興への思いを込めて旋律を重ねました。

ある夜会でシュトラウス夫妻に招かれたブラームスは、
夫人から差し出された扇子に「美しく青きドナウ」の音符を書き
「残念ながら、ヨハネス・ブラームスの作にあらず」とつけ加えたということです。


ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ《美しく青きドナウ》 Op.314
Johann Strauss 2:The Blue Danube Op.314

http://classical-sound.up.seesaa.net/Johann-Strauss-2-The-Blue-Danube.mp3



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posted by アンドウトワ at 06:22 | 管弦楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月03日


ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ《春の声》 Op.410

春の声~シュトラウス・コンサート
ボスコフスキー(ヴィリー)/ウィーン・フィル
ユニバーサル ミュージック クラシック(2003-06-25)
おすすめ度の平均: 5.0
5最高のウィンナ・ワルツ・但し「ドナウ」抜き

♪華やかで幸福感あふれる代表的ワルツ

ワーグナーやブラームスとも交友のあったシュトラウス2世。
リストとも旧知の仲で、1833年にハンガリーの首都
ブタペストで開かれた晩餐会でふたりは再会します。

その席上、女主人と共に即興演奏を楽しむリストの傍らで、
シュトラウス2世はピアノの音に耳を傾けていました。
代表的な作品であるワルツ「春の声」はその演奏に触発され、
余興としてまとめ上げられたといわれています。

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初演当初はコロラトゥーラ・ソプラノと管弦楽のための作品でしたが、
現在では声楽なしでオーケストラのみの短縮した作品として、
演奏されることが主流になっています。

作曲はシュトラウス自身の再々婚の時期と重なっていて、
その幸福感が曲に反映されているともいわれています。




Johann Strauss 2:Fruhlingsstimmen Op.410

http://classical-sound.up.seesaa.net/Johann-Strauss2-Fruhlingsstimmen.mp3



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posted by アンドウトワ at 15:32 | 管弦楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする