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2008年06月30日


ブルックナー:交響曲 第9番 ニ短調 第1楽章

ブルックナー / 交響曲第9番&テ・デウム
朝比奈隆
ポニーキャニオン (2001-01-17)
おすすめ度の平均: 5.0
5 朝比奈隆先生の最高の演奏の一つ
5 作曲家の本質を見切った演奏

♪愛する神様に捧げられた壮大な交響曲

ドイツで3Bといえばバッハ、ベートーヴェン、ブラームスですが、
オーストリアではブラームスに換わりブルックナーが入るといいます。

アントン・ブルックナーはブラームスとほぼ同じ時期、
1800年代の後半にかけて活動した後期ロマン派の作曲家です。
特に交響曲の分野において大作を残し、
それは後のマーラーなどにも大きな影響を与えています。

ワーグナーをこよなく愛し、ベートーヴェンに影響を受けながらも
シューベルトの旋律を持ったブルックナーは、おそらく
ベートーヴェンと互角に渡り合える最右翼の交響曲作曲家であるといえます。

お風呂に譜面を持ち込み、湯船につかりながら楽想を練ったという
ブルックナーの音楽は、一般的な“聴く”という感覚より、
身を浸すようなつもりで接した方がいいかもしれません。

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その音楽が描き出すのは人間界のできごとを超越した、大宇宙の運行、
大自然の展開であり、ベートーヴェンが人間の偉大さを音楽で表したとすれば、
ブルックナーは神の偉大さを描いているのです。

交響曲第9番は第3楽章までで絶筆となった最期の未完の大作です。
ブルックナー音楽の真髄、最終形ともいえる作品で、
その規模の大きさや精神性の高さから、ある意味グレゴリオ聖歌から始まった
西洋クラシック音楽の最終到達点といえるかもしれません。

ブルックナーはこの曲を自らが“愛する神様”に捧げています。






Anton Bruckner:Symphony No.9 in D minor 1st movement
ブルックナー:交響曲第9番 第1楽章.mp3


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posted by アンドウトワ at 05:20 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月26日


ヨハン・シュトラウス1世:ラデツキー行進曲 Op.228

小澤征爾&ウィーン・フィル ニューイヤー・コンサート 2002 完全収録盤
小澤征爾
ユニバーサル ミュージック クラシック (2002-03-27)
おすすめ度の平均: 5.0
5 我家の正月が高尚になった。
5 ・・・・ぅわぉ!
4 小澤カラー満開
5 アクセルを踏む力も緩みます

♪シュトラウス一家の父の代表曲

ヨハン・シュトラウス1世はワルツ王として名高いヨハン・シュトラウス2世の父親であり、
指揮者、ヴァイオリン奏者としても活躍したウィーン出身の作曲家です。

友人であるヨーゼフ・ランナーと共にワルツを現在の形に
発展させた功績から“ワルツの父”とも呼ばれています。

息子が普通の職に就くことを願った1世は、2世が音楽家になることに反対し、
息子が名声を得た後も父子の確執は続いていました。
ただ、母親のアンナは2世の才能を認め、音楽への道を後押ししてくれたのです。

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シュトラウス・ファミリーは音楽家揃いで、2世のふたりの弟である
ヨーゼフとエドワルトも共に作曲家として音楽史に足跡を残しています。

「ラデツキー行進曲」は82歳のヨーゼフ・ラデツキー将軍が、
北イタリアのクストッツァの戦いでイタリア人に勝利し、帰還したことを称えて作曲されました。

毎年恒例のウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートを締めくくる曲として、
観客も一体となって演奏される光景はもうお馴染みです。






Johan Strauss:Radetzkymarsch


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posted by アンドウトワ at 04:46 | 管弦楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月22日


グルック:歌劇《オルフェオとエウリディーチェ》から 「精霊たちの踊り-メロディ」

愛奏曲集
愛奏曲集
posted with amazlet at 08.06.22
ラフマニノフ(セルゲイ)
BMG JAPAN (2002-07-24)
おすすめ度の平均: 5.0
5 自作自演でないもの

♪間奏曲中の珠玉の旋律

グルックはドイツのエラスバハ出身の作曲家です。

主にオペラの作曲に力を入れ、当時流行だったイタリア・オペラの
歌手の力量の誇示を重視して、物語の内容を軽んじるという
傾向を覆し、台本作家と綿密な打ち合わせをしながら、
物語の内容そのものにも焦点を当てるという
改革オペラの創作は、現代に至るまで高く評価されています。

今では当たり前となっているまず序曲があり、
その後は音楽と物語がしっかりと連動していくというオペラのスタイルも、
グルックがいなければなかったかもしれません。

そんなグルックの代表作である歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」には
「精霊の踊り」として有名な間奏曲があります。
この間奏曲はA-B-Aという構成なのですが、
そのBの部分のみを取り出して編曲したのが「メロディ」です。

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ヴァイオリニストのクライスラーによる編曲も知られますが、
リストの弟子であった作曲家ズガンバーティによるピアノ編曲版は、
ラフマニノフも好んでレパートリーとして弾いていたという珠玉の小品です。

本来フルートで演奏される主旋律がピアノで奏でられることによって、
独特の透明感と儚さを醸し出しています。





Gluck/Sgambati:Melody from Orpheus and Euridice
グルック:精霊たちの踊り.mp3



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posted by アンドウトワ at 05:25 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月19日


ボッケリーニ:弦楽五重奏曲 ホ長調 G.275 第3楽章 「メヌエット」

パッヘルベルのカノン/イ・ムジチ~バロック名曲集
イ・ムジチ合奏団
ユニバーサル ミュージック クラシック (2005-06-22)
おすすめ度の平均: 4.5
5 正調。アッダージオッ!!
4 選曲がよいです

♪史上最高のチェロ奏者と称えられた名手

ボッケリーニは、バロックから古典派の時代にかけて活躍した、
イタリアのルッカ出身のチェロ奏者、作曲家です。

幼い頃から、チェロ・コントラバス奏者だった父の手ほどきを受けて
才能を伸ばし、13歳にしてチェロ奏者としてデビューしています。

その後もヨーロッパ演奏旅行で大成功を収め、それをきっかけに
宮廷音楽家の職を得るなど、順風満帆の人生を送っていました。

しかし、仕えていたフリードリヒ・ヴィルヘルム2世の死後は
細々とした年金暮らしになり、最期は貧窮と孤独の中淋しく人生を閉じました。

作曲家としてのボッケリーニは交響曲、協奏曲、室内楽などに多くの作品を残し、
特に「チェロ協奏曲変ロ長調」はハイドンの「チェロ協奏曲ニ短調」と並ぶ、
古典派のチェロ協奏曲の名作として今も演奏され続けています。

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19世紀のヴァイオリニスト、ジャン・バティスト・カルティエは、
ボッケリーニについてこんな有名な言葉を残しています。

もし神様が音楽を通して人に語りかけるなら、
ハイドンの音楽を使われたであろう。

しかしもし、神様ご自身が音楽をお聴きになりたいのなら、
ボッケリーニを選んだであろう。


「ボッケリーニのメヌエット」としても有名な今回お届けする曲は、
「弦楽五重奏曲ホ長調」の第3楽章「メヌエット」です。






Ridolfo Luigi Boccherini:Minuetto
ボッケリーニ:メヌエット.mp3


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posted by アンドウトワ at 05:37 | 室内楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月16日


サティ:ジムノペディ 第3番 [ ドビュッシー編曲版 ]

リュミエール
リュミエール
posted with amazlet at 08.06.16
村治佳織
ユニバーサル ミュージック クラシック (2005-10-26)
おすすめ度の平均: 4.5
4 仄かな叙情性が意外に合う
2 取り組みは評価
5 クラシックを身近にする存在。
5 しっとり、癒し
4 静穏なる響きと共に

♪サティの代表作をドビュッシーが見事に編曲

他人のピアノ曲のオーケストラ編曲などには
何の興味もなかったドビュッシーが、
唯一手がけた作品がサティのジムノペディ第1&3番です。

かねてから親交があり、その才能を認めていたサティを、
うらぶれた酒場のピアノ弾きの環境から表舞台に引き出そう
と考えたドビュッシーは、サティの作品の中でも親しみやすく
一般受けしそうなジムノペディを選び、
独特な感性で見事な管弦楽作品に仕上げました。

「ジムノペディ」とは古代ギリシアの神々を、
酒で酔った人々が全裸で激しく踊りたたえる
「ジムノペディア」という祭典に由来しています。

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サティはこの祭典が描かれた古代の壺にインスピレーションを受け、
3曲からなるジムノペディを作曲しました。
祭りの激しさとは対照的に静かにたたずむ壺の姿が、
その音楽のひそやかさから伝わってくるかのようです。

第2番だけを編曲しなかったことについてドビュッシーは
「2番まで編曲して聞かせるには少し退屈だから」
と言ったといわれています。






E.Satie:Gymnopedies No.3 [Arr.Debussy]
サティ:ジムノペディ 第3番.mp3


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posted by アンドウトワ at 05:34 | 管弦楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月12日


ドビュッシー:《子供の領分》から 第1曲 グラドゥス・アド・パルナッスム博士

月の光 〜ドビュッシー / ピアノ名曲集
アース(モニク)
ダブリューイーエー・ジャパン (1995-07-25)
おすすめ度の平均: 5.0
5 期待どおり
5 安心して聴ける、ドビュッシー入門盤
5 ドビュッシーのピアノ曲ならこれ。
5 真理に目覚めた人
5 30年癒され続けました

♪愛娘に捧げられた美しいピアノ曲集

 後に続く者への父親の優しい言葉をそえて
 私の可愛いシュウシュウへ


1905年、43歳のドビュッシーは再婚したエマ夫人との間に、
自身にとって初めての子である娘クロード=エマを授かります。
ドビュッシーはこの娘をシュウシュウ(キャベツちゃん)
と呼んで、とても可愛がりました。

そんなシュウシュウのために作曲されたのがピアノ曲集「子供の領分」です。

当時のフランス家庭では部屋の一画を囲って、
そこにまだよちよち歩きの子供を入れて、
積木やおもちゃで遊ばせていました。
もちろんシュウシュウのためにもそれは用意されました。

子供の領分と呼ばれるそのスペースで遊ぶシュウシュウの姿に、
ドビュッシーは親ばかそのもので一喜一憂していました。

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ピアノ曲集としての「子供の領分」は、決して子供向けの作品ということではなく、
シューマンの「子供の領域」のように、
大人が子供の気分に帰って楽しむような作品です。
天才ドビュッシーがここでは童心に帰って音と戯れているかのようです。

「グラドゥス・アド・パルナッスム」とは当時の著名な音楽教育者
クレメンティの練習曲集のことで、これに“博士”とつけて
いやいや稽古に励む子供の姿を描くかのようなパロディにしています。





Claude Debussy:Children's corner 1. "Dr. Gradus ad Parnassum"
ドビュッシー:グラドゥス・アド・パルナッスム博士.mp3



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posted by アンドウトワ at 05:59 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月08日


ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61 第1楽章

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
シェリング(ヘンリク) シュミット=イッセルシュテット
ユニバーサル ミュージック クラシック (2005-06-22)
おすすめ度の平均: 4.5
5 孤高の美学
5 崇高なる演奏
1 どこが素晴らしいのか
5 幸福感に包まれる
5 音楽は己の偉大さを誇示する手段ではない

♪風格とロマンチシズムをあわせ持つVn協奏曲の頂点

所謂「傑作の森」と呼ばれる後世に名を残す名曲を、
次々と生み出した中期の絶頂期の作品です。

メンデルスゾーン、ブラームス、チャイコフスキーと共に
4大ヴァイオリン協奏曲に数えられることも多いですが、
作品の持つ気品、風格、スケール感などからすれば、
王者の名にふさわしいのはやはりこの曲でしょう。

第2主題が短調に転じるあたり(2:00)のロマン性と、
オーケストラが全合奏する時の威厳などは、
まさにベートーヴェンならではの音楽と言えます。

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しかし今でこそ名曲と仰がれるこの曲も、
初演当初は反響も芳しくなく、その後40年ほどの間は
ほとんど忘れられた状態だったといいます。

それを甦らせたのが当時13歳で演奏した名手ヨアヒム。
指揮はバッハのマタイ受難曲も蘇演させたメンデルスゾーンでした。

作曲当時のベートーヴェンはヨゼフィーネという女性に恋をしていて、
そうした心情が切ない旋律やはつらつとした曲調によく表れています。

*カデンツァはベートーヴェン自身が書いていないためカットしています。






L.V.Beethoven:Violin Concerto in D major, Op.61
1. Allegro ma non troppo
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 第1楽章.mp3



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posted by アンドウトワ at 03:16 | 協奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする