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2008年02月28日


テレマン:《無伴奏フルートのための12の幻想曲》から 第10番 嬰ヘ短調 TWV 40-11

テレマン:無伴奏フルートのための12の幻想曲
ランパル(ジャン=ピエール)
コロムビアミュージックエンタテインメント(2002-06-21)
おすすめ度の平均: 4.5
5飛び散る宝石のロココ空間
5至宝の12曲
5凄く気持ちがゆったり出来ます!超お薦め!
5面白い

♪J.S.バッハ以上の人気を誇ったバロックの多作家

テレマンは後期バロックから古典派時代にかけて活躍した、
ドイツはプロイセンのマクデブルグ出身の作曲家です。
生前は同時代のJ.S.バッハやヘンデルをも凌ぐ
人気と名声を得ていたと言われています。

どちらかというと大衆にも親しみやすい音楽を数多く書き、
そのジャンルはオペラ、室内楽、協奏曲、管弦楽曲、
受難曲、教会カンタータと多岐に渡り、
数にしておよそ4000にのぼるという多作家です。

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死後は長い間忘れ去られていましたが近年になって、
オリジナル古楽器による演奏などで再評価が高まっています。

「無伴奏フルートのための12の幻想曲」は
バロックの音楽様式が一通り揃ったようなバラエティ感に富み、
美しい旋律を持った洗練された名作です。





G.Ph.TELEMANN:12 Fantasias for Flute without Bass
Fantasia No. 10 in F sharp minor, TWV 40-11
テレマン:無伴奏フルートのための12の幻想曲.mp3



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posted by アンドウトワ at 23:58 | 器楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月26日


ドビュッシー:前奏曲集 第2巻 第12曲 「花火」

月の光 〜ドビュッシー / ピアノ名曲集
アース(モニク)
ダブリューイーエー・ジャパン(1995-07-25)
おすすめ度の平均: 5.0
5疲れた帰り道に・・・
5期待どおり
5安心して聴ける、ドビュッシー入門盤
5ドビュッシーのピアノ曲ならこれ。
5真理に目覚めた人

♪花火の鮮やかな色彩を音で表現

第1巻と第2巻、それぞれが12曲からなる前奏曲集は、
ドビュッシーのピアノ音楽のひとつの頂点であると同時に、
近代ピアノ音楽の中でも特に優れた作品とされる傑作です。

比較的、短期間で作られた第1巻に対し、
第2巻には4年近くの年月が費やされています。

第1巻では「亜麻色の髪の乙女」や「沈める寺」などが、
また第2巻では「水の精」や「花火」といった曲が有名で、
単独でもよく取り上げられて演奏されています。

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「花火」は前奏曲集第2巻の最後を締めくくる難曲です。
パリ祭の花火を描いたかのようなこの作品は色彩感にあふれ、
花火が鮮やかに夜空を彩る光景が目に浮かぶようです。

エンディング近くではフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」からの引用も聴こえてきます。





C.Debussy:Preludes No.2-12 "feux d'artifice"
ドビュッシー:前奏曲集 第2巻 12.花火.mp3



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posted by アンドウトワ at 06:05 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月23日


タレガ:涙 -ラグリマ-

アルハンブラの思い出~ギター名曲集
ソル
コロムビアミュージックエンタテインメント(2003-07-23)

♪ギター愛好家にもおなじみの旋律

スペインのアンダルシア地方の民謡では、
ギターはなくてはならない主要な楽器でした。
フラメンコでもギターは踊りを盛り上げるために大活躍しています。

アントニオ・デ・トーレスというギター職人はそれを改良して、
現在のクラシック・ギターの原型を作りました。
トーレス作は少し小さいことを除いて、
ほぼ今のクラシック・ギターと同じものといえます。

タレガは優れた演奏技巧によって、クラシックの世界における
ギターの地位を確立させた重要な人物です。
ベートーヴェンやメンデルスゾーン、ショパンなどのピアノ曲を
ギター用に編曲することで、ギターとクラシックのつながりのイメージを
強めることに貢献したともいえます。

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作曲家としてのタレガはショパンを敬愛し、
その作風にも詩的な旋律と超絶的な技巧の融合という形で影響が表れています。

「涙」は「アルハンブラの思い出」などと共に愛されるタレガの代表曲のひとつです。








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posted by アンドウトワ at 14:07 | 器楽曲・ギター | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月20日


ドリゴ:愛のセレナーデ

愛の言葉 ベスト・セレクション
長谷川陽子
ビクターエンタテインメント(1998-07-23)

♪昭和初期の日本で軽音楽として流行

「ドリゴのセレナーデ」の名で知られる「愛のセレナーデ」の
作者として有名なリカルド・ドリゴは、19世紀から20世紀に
かけて活躍したイタリア出身の作曲家、指揮者です。

音楽家としては主に、ロシアのペテルブルグの劇場で
バレエ音楽の作曲や指揮などをしていましたが、
ロシア革命以降はあまり恵まれない環境となり、
故郷のイタリアへ帰ってそこで亡くなるまで過ごしています。

「愛のセレナーデ」はほとんど唯一といっていいドリゴの代表作で、
自作のバレエ音楽「百万長者の道化師」の中の1曲です。
日本には昭和16〜18年(1941-43)頃に紹介され、
ラジオから流れるその音楽に多くのファンが心躍らせたようです。

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当時の日本ではクラシックほど重くなく、
流行歌ほど軽くない軽音楽(今でいうイージーリスニング)が登場し、
とても人気を博していました。
この曲も原曲よりそうした軽音楽にアレンジした形で
聴かれるのが一般的だったようです。





Riccardo Drigo:Serenade
ドリゴ:愛のセレナーデ.mp3



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posted by アンドウトワ at 08:24 | 室内楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月17日


シューベルト:交響曲第9番 ハ長調 D 944 「ザ・グレイト」 第1楽章

シューベルト:交響曲第9番「ザ・グレイト」(紙ジャケット仕様)
ワルター(ブルーノ)
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル(2007-03-07)
おすすめ度の平均: 5.0
5もうあかん!
5脱・帽、です。
5ロマンティシズムに満ち溢れた名演奏

♪神々しく天上的な最期の交響曲

「神のように悠久でオリンポスの山のような
高雅な高みへと飛翔する作品」


大指揮者ブルーノ・ワルターはそう呼んで、
この曲のリハーサルには一際真摯な情熱を傾けたといいます。

ベートーヴェンを心から尊敬し愛したシューベルトは
死のおよそ9ヶ月前、ベートーヴェンの一周忌にあたって
思うところがあったのか「もうリートはやめた。
これからはオペラとシンフォニーだけを書くことにする」と言い、
下書きもなくあふれ出る楽想をそのままに、
わずかな期間で1曲の交響曲を書き上げました。
彼の最後の交響曲となった巨峰「ザ・グレイト」です。

この曲はシューベルトの死後10年、
未発表のまま彼の兄の手元に眠っていましたが、
運命的な流れからそれをシューマンが発見。
すぐさま友人のメンデルスゾーンに手渡され、
彼の指揮によってようやくこの世に放たれました。

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シューマンはこの曲を「あくことを知らない神々しいまでの天上的な長さ」
と言って、心からの賛辞を贈りました。

ベートーヴェン的な力強く前向きな精神とシューベルト特有の歌心が、
荘厳な建築物のような立派な造りの中に封じ込められた、
「未完成」と双璧をなす不滅の名作です。

シューベルトはこの曲の完成から9ヶ月後の1828年11月19日に
「このようなところにはいられない。ここにはベートーヴェンはいないんだ」
とうわごとのようにつぶやいて息を引き取りました。





F.Schubert:Symphony No9 in C D 944 "The Great" 1st movement
シューベルト:交響曲第9番 第1楽章.mp3



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posted by アンドウトワ at 03:13 | 交響曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月13日


ブラームス:大学祝典序曲 Op.80

舞踏への勧誘〜クナッパーツブッシュ名演集
クナッパーツブッシュ ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ユニバーサル ミュージック クラシック (2001/04/25)
おすすめ度の平均: 5.0
5 聴く人を陽気にさせる一枚
5 ワン&オンリーの巨匠の芸が全開!
5 巨人の舞踏

♪大規模な管弦楽の華々しい演奏会用序曲

受験シーズン真っ只中。
クラシックでも縁起のよさそうな曲はないかということで、
今回はこの曲をお届けします。

1879年、ブラームスはドイツのブレスラウ大学から
名誉博士号の称号を贈られ、それに対する感謝の意として翌年、
1曲の序曲を作曲、更に翌年の1881年にブレスラウで
自ら指揮をし、初演を務めました。

当初ブラームスは祝典用の厳粛な曲を構想していましたが、
結局はドイツに伝わる学生歌の中から4曲を選び、
そこに自作の主題も織り交ぜていわゆる序曲風の、
モチーフが次々接続されていく作品に仕上げました。

大学受験ラジオ講座などで有名なファゴットが奏でる軽快な旋律は、
「新入生の歌」という学生歌のひとつです。
ブラームス自身が“笑う序曲”と呼んだこの曲は、
いつも深刻な彼にしては珍しく、明るく開放感あふれる作品です。

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ブラームスはこの曲をピアノ連弾用に編曲して、
長年慕うクララ・シューマンの誕生日祝いとして捧げました。
曲を受け取ったクララはその朝のうちから練習に励み、
夕方にはブラームスと共に演奏したということです。
「輝かしい序曲」と呼んで、クララはこの贈りものにとても喜んだそうです。





J.Brahms:Academic Festival Overture Op.80
ブラームス:大学祝典序曲.mp3



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posted by アンドウトワ at 05:16 | 管弦楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月10日


シベリウス:交響詩 《フィンランディア》 Op.26

シベリウス:作品集
シベリウス:作品集
posted with あまなつ on 2008.10.12
シベリウス
ユニバーサル ミュージック クラシック(2005-03-23)
おすすめ度の平均: 5.0
5北欧の大自然が目に浮かぶ
5入門者には是非お勧め!
5新旧のシベリウスの名演、しかも格安

♪フィンランド独立の礎を築いた国民的作曲家

豊かな森と湖、そして風光に恵まれた北欧のフィンランドに生まれた
シベリウスは、単なる作曲家という枠を越えた国民的英雄です。

フィンランドは長い間、ロシアの圧政に苦しんでいました。
それがいよいよ激化した1899年の秋、
耐えかねた人々からレジスタンス運動が起こり、
シベリウスも音楽という形で国民の士気の高揚に努めました。
新聞社主催の歴史劇のために作曲した8曲の伴奏音楽のうち、
最終曲を改稿して独立させたのが
今日「フィンランディア」として知られる作品です。

これに気づいたロシア政府はこの曲の国内での演奏を禁止し、
なんとか国民運動を鎮圧しようと試みましたが、
それを逃れながら演奏は繰り返され、フィンランドでは
国歌を越えるほどの精神的主柱となり、その気運が他国をも動かし
ついにはロシアも引かざるを得ないということにまでなりました。

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ですから「フィンランディア」そしてシベリウスという作曲家は、
フィンランド独立の礎を築いた音楽、作曲家として
広く国民から愛されているのです。

シベリウスは30歳にして国からの終生年金を約束され、
60歳からの約30年間はほとんど大作の発表もせず、
悠々自適の晩年を過ごしました。








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posted by アンドウトワ at 05:31 | 管弦楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月08日


ワルトトイフェル:スケーターズ・ワルツ Op.183

シャル・ウィー・ワルツ II
リュウ(アンドレ)
マーキュリー・ミュージックエンタテインメント(1998-11-30)
おすすめ度の平均: 5.0
5キング・オブ・ザ・ワルツ-アンドレ・リュウ

♪スケートリンクでもおなじみの定番曲

冬の代表的なスポーツといえばスキー、スケート、現代なら
スノボーなどですが、そのスケートのBGMとして、
またピアノの発表会の定番曲としてもよく知られるのが、
ワルトトイフェルの代表作「スケーターズ・ワルツ」です。

ドイツ系フランス人だったワルトトイフェルが
作曲家として活躍した時代は、ウィーンではJ.シュトラウス2世が
“ワルツ王”としてもてはやされ、本国フランスでは
ドビュッシーなどの革新的な音楽が台頭し始めた時期です。

そんな中にあって彼の作風はあくまで流麗な旋律を主体とした、
親しみやすいワルツが中心で、リズミックで起伏に富んだ
シュトラウスの音楽とは対照的なものですが、
一時はシュトラウス以後、最大のワルツ作曲家として
ヨーロッパ中で人気を博したようです。

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しかし保守的な作風が次第に時代に取り残されることになり、
今では「スケーターズ・ワルツ」「女学生」といった作品のみで知られています。

19世紀末のフランス上流界ではスケートが大流行し、
冬になると腰に鈴をつけて池をすべる婦人であふれていたようです。
そんな情景を描写したこの曲は最初、管弦楽曲として作曲されましたが、
現在ではピアノ独奏曲としても親しまれています。





Emile Waldteufel:The Skaters Waltz Op.183
ワルトトイフェル:スケーターズ・ワルツ.mp3



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posted by アンドウトワ at 05:08 | 室内楽曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月05日


ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集《四季》から 「夏」 第3楽章 Op.8-2

ヴィヴァルディ:協奏曲集 四季  / 調和の幻想 第6・8・10番
ミケルッチ(ロベルト)
ユニバーサル ミュージック クラシック(2005-06-22)
売り上げランキング: 3618
おすすめ度の平均: 5.0
5四季のベスト盤
5ヴィヴァルディへの入門としては現在のベスト

♪夏の嵐を描いた激しい音楽

夏の音楽というと何が思い浮かぶでしょうか?

ポップスならサザンやチューブ、洋楽ならビーチボーイズ、
もっと古ければパーシー・フェイスの「夏の日の恋」など、
どれも明るく開放的なものばかりですが、
ヴィヴァルディの場合は少し傾向が違います。

協奏曲集「四季」の第2番にあたる「夏」は、
3つの楽章どれもがどこかどんよりと重たく、
抜け切らない印象をもっています。
これはヨーロッパ特有の気候のせいかとも思いますが、
それにしても・・・という感じです。

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中でも第3楽章は夏というよりむしろ冬に近いのではないか
というぐらい峻厳な雰囲気が漂っています。
「四季」の全12楽章にあって、「冬」の第1楽章と並ぶ激しく厳しい音楽です。

この楽章につけられたソネットは次の通りです。

“わるい予感があたったかのように恐ろしい稲妻、
雷鳴がとどろき、霰さえ降り出す。
せっかく実った作物も叩きつけられてしまう”






A.Vivaldi:Violin Concerto "4 Seasons" Op.8-2
"Summer" 3rd movement



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posted by アンドウトワ at 05:23 | 協奏曲 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする