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2017年12月10日


J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ [2017]

Caccini (2).jpg♪楽曲を彩る流れるような美しい旋律

カンタータとは、バロック時代にイタリアで始まり北ヨーロッパで発達した声楽曲です。
レチタティーヴォおよびアリアによる独唱、重唱、合唱などから成ります。
名称はイタリア語のカンターレ cantare (“歌う”の意) に由来します。

歌詞の内容により、世俗カンタータ (室内カンタータ) と教会カンタータに分けられ、
前者は教会の礼拝以外の目的のためのもので、主として作曲家が仕えていた
領主や知人たちの誕生祝,結婚祝などのために作曲されました。

また、後者は教会の礼拝のためのもので、1700年頃までは協奏的モテト、
教会コンチェルトと一致するものでしたが、1700年以降ドイツで発達し、
コラールが好んで使用され、合唱が重視されました。

バッハの現存する約200曲の教会カンタータはその代表的なものです。
またバッハは『コーヒー・カンタータ』など 20曲以上の世俗カンタータも残しています。


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教会カンタータでは、バッハの『心と口と行いと生きざまは』がよく知られており、
曲中のコラール合唱曲「主よ、人の望みの喜びよ」は、マイラ・ヘスのピアノ編曲で有名です。
この曲は全曲を通して聴かれる、主題を飾る流線型の美しい対旋律が魅力です。

主旋律は1642年のヨハン・ショップ作曲の賛美歌から引用され、
『マタイ受難曲』やその他のカンタータにも用いられています。


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J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ [2017]
J.S.Bach:Herz und Mund und Tat und Leben BWV 147 [2017] [4:04]


http://classical.seesaa.net/J.S.Bach-Herz-und-Mund-und-Tat-und-Leben [2017].mp3



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2017年12月06日


G.カッチーニ:アヴェ・マリア [2017]

Caccini (2).jpg♪クリスマスの人気曲として定着したカッチーニの“アヴェ・マリア”

ジュリオ・カッチーニはイタリア・ルネサンス音楽末期、バロック音楽初期の作曲家です。
ヤコポ・ペーリとならんでモノディー様式の代表的な音楽家の一人として知られます。
作曲家フランチェスカ・カッチーニとセッティミア・カッチーニは娘。

16世紀末、カッチーニは歌手、教師、作曲家として20年間仕事を続けました。
カッチーニは教師として、何十人もの歌手に新たなスタイルで歌うことを教えています。
その教え子の中には、モンテヴェルディの最初のオペラ「オルフェーオ」の主役として歌った、
カストラートのジョヴァンニ・グアルベルト・マリもいました。


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カッチーニの「アヴェ・マリア」として知られるこの曲は、
J.S.バッハ/グノー、シューベルトの作品と共に“3大アヴェ・マリア”として、
クリスマスのシーズンになると盛んに演奏される人気曲です。

実際には旧ソ連の音楽家ウラディーミル・ヴァヴィロフによって作曲された歌曲で、
録音も楽譜も90年代前半まで知られていませんでした。
ヴァヴィロフは自作を古典作曲家の名前を借りて発表する事がよくあり、
この曲もヴァヴィロフ自身は作者不詳としていました。

しかし、いつしかジュリオ・カッチーニ作として定着したこの曲は、
レスリー・ギャレットやスラヴァのCDによって広く知られるようになり、
アンドレア・ボチェッリやシャーロット・チャーチらによっても歌われました。
こうした事実はCDや楽譜の楽曲解説では言及が無く、
現在一般にはジュリオ・カッチーニ作品として認識されています。


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G.カッチーニ:アヴェ・マリア [2017]
Giulio Caccini:Ave Maria [4:20]


http://classical.seesaa.net/Caccini-AveMaria-2017.mp3



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2017年11月23日


ベートーヴェン:交響曲 第6番 へ長調 Op.68 「田園」 第5楽章 [2017]

Beethoven-04.jpg♪牧人の歌、嵐の後のよろこびと感謝

『全能の神よ!森の中で私は幸福である。ここでは樹々はすべて、御身の言葉を語る。
ああ、神よ、何たるこの荘厳さ!森の中、丘の上のこの静寂よ。
御身にかしずくための、この静寂よ』

療養のために滞在したウィーン郊外のハイリゲンシュタットを拠点とし、
ベートーヴェンは毎日のように森や田園地帯を散策しました。
上の言葉はその折の感想をベートーヴェン自身が記したものです。

午前中に作曲の仕事を終えると、ベートーヴェンは午後の時間のほぼすべてを
郊外の散策に費やしました。しかし実際はこの時間こそが、
ベートーヴェンにとって“作曲”の時間だったと思われます。

なぜなら、この頃の彼は耳の病が進行し、ピアノなどの楽器はほとんど意味を
なさないものだったからです。従ってこの頃のベートーヴェンの“作曲”の作業は、
彼の頭の中で進行していたものと思われます。

そうして練り上がった楽想を、彼は翌日の早朝から一気に楽譜に書き記していたのです。


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ベートーヴェンにとって、森や自然と語らうことは、神と語らうことでした。
人々が教会や寺院で神と向き合うように、ベートーヴェンは自然の静寂の中に、
神との交流の時をもっていたのです。
彼の後期の名曲の数々は、こうした神との交感の中から生まれています。


ベートーヴェン:交響曲第6番《田園》/レオノーレ序曲第3番》[第2世代復刻]
フルトヴェングラー(ヴィルヘルム)|ベートーヴェン|ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団|ベートーヴェン|ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 /ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
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ベートーヴェン:交響曲 第6番 へ長調 Op.68 「田園」 第5楽章 [2017]
L.V.Beethoven:Symphony No.6 in F major, Op.68 "PASTORAL"
5. Allegretto [11:40]


http://classical.seesaa.net/Beethoven-Symphony-No6-5th-2017.mp3



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2017年09月17日


ベートーヴェン:交響曲 第6番 へ長調 Op.68 「田園」 第3楽章-第4楽章 [2017]

Beethoven-08.jpg♪農民たちの楽しい祭りの踊りと突然の嵐、雷雨

「田園交響曲」は1808年、ベートーヴェンが38歳の時に作曲されました。
この年の夏にハイリゲンシュタットのグリンチング街に部屋を借りたベートーヴェンは、
耳疾の療養も兼ねたこの地での暮らしの中で、田園の自然に生きる喜びと共に、
内から湧き出る楽想にペンを走らせたのでした。

第3楽章では田園で暮らしを営む農夫たちの、楽しい祭りの集いが描かれています。
大地と共に生きる農夫たちは幸せそうに手を取り踊っています。


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しかし、突然あたりの雲行きが怪しくなり、瞬く間に暗雲が垂れ込めて来ると、
さっきまでののどかな空が嘘のように、嵐と雷鳴が農夫たちを襲って来ます。
急いで物陰に逃げ込む農夫たち。嵐は止んだかと思えばまた激しさを増し、
しばらくは一歩も身動きがとれないほどの状態です。

ひとしきり続いた雷雨は次第に激しさを弱め、暗雲にも少しずつ切れ間が見え始めました。


ベートーヴェン:交響曲第6番
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ベートーヴェン:交響曲 第6番 へ長調 Op.68 「田園」 第3楽章-第4楽章 [2017]
L.V.Beethoven:Symphony No.6 in F major, Op.68 "PASTORAL"
3. Allegro - 4. Allegro [7:26]


http://classical.seesaa.net/Beethoven-Symphony-No6-3rd+4th-2017.mp3



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2017年08月10日


ベートーヴェン:交響曲 第6番 へ長調 Op.68 「田園」 第2楽章 [2017]

Beethoven-07.jpg♪小川のほとりの散歩道を行く満ち足りた気分

ベートーヴェンが耳疾の療養地として居を構えた、ウィーン郊外のハイリゲンシュタットは、
なだらかな丘陵にブドウ畑が広がり、ウィーンの街を眼下に見下ろす自然豊かな土地です。

30代に入り次第に耳の状態が思わしくなくなったベートーヴェンは、社交的な生活から一変、
人との交流を避け、こうした自然の中に身を置くことを好むようになりました。
そしてそこからが、ベートーヴェンの真の芸術が花開いた時代となったのです。

「田園交響曲」の第2楽章には「小川のほとりにて」という副題がつけられています。
第1楽章では田園にたどり着いた時の愉快な感情を表し、
第2楽章ではベートーヴェンの主な散歩コースだった、
小川に沿った道を行く時の感情や情景が描かれています。


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ベートーヴェンはもはやほとんど聴こえなくなった耳で自然の音を聴き、音楽で描写しています。

愛らしいフルートの音はナイチンゲールの声を示し、オーボエはウズラの声を、
そして軽快なクラリネットの音はカッコウの声を模しています。

「青い夏空に浮かぶ白い雲、なだらかな丘を覆って、どこまでも続くブドウ畑。鳥はさえずり歌う。」

ベートーヴェンは自然を愛し、自然と共にある中でインスピレーションを得ました。
彼は交流のあったドロスディック男爵夫人に次のような手紙を送っています。

「誰か私より田園生活の好きな人がいるでしょうか。色々な木々や茂みは、
私の心の疑問に答えてくれるようです」


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ベートーヴェン:交響曲 第6番 へ長調 Op.68 「田園」 第2楽章 [2017]
L.V.Beethoven:Symphony No.6 in F major, Op.68 "PASTORAL"
2. Andante molto mosso [14:06]


http://classical.seesaa.net/Beethoven-Symphony-No6-2nd-2017.mp3



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2017年06月19日


ベートーヴェン:交響曲 第6番 へ長調 Op.68 「田園」 第1楽章 [新録音2017]

Beethoven-05s.jpg♪自然を媒介とした神と人との対話

30代に差し掛かり耳疾の進行から次第に人との接触を避けるようになったベートーヴェンは、
療養で訪れたウィーン郊外のハイリゲンシュタットに居を構え、
数ヶ月にわたりそこで暮らしながら作曲の筆を進めました。

有名な「ハイリゲンシュタットの遺書」はこの頃に書かれています。
そこには作曲家として致命的な疾患に対する絶望と、
それでも消えない音楽の創作に対する希求の思いが記されています。

ベートーヴェンは午前中に作曲の作業を終えると、昼過ぎから長い時は夜に至るまで、
畑と森林の小径を延々と散歩していました。
そのコースはハイリゲンシュタットからバーデンまで25kmもの距離があったと言います。

もちろんそれはただの散歩ではなく、頭の中で楽想を練る作業でした。
そうしてまとまった楽想を、翌日の朝から一気に譜面に書き記していたのです。
ベートーヴェンは「作曲に楽器を使ってはいけない」と言っています。
それより自らの内から湧き出るインスピレーションを大事にせよと言っていたのです。


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ベートーヴェンは長時間の散策の中、自然を愛で、聴こえない耳で小川のせせらぎや鳥の声を聴き、
それらの背後にある見えない摂理を感じながら、迸る楽想に思いをめぐらせていたのです。

私事ですが一ヵ月ほど前に、地元の丘陵地帯の畑の道を歩いている時、
ふいに「田園」第1楽章の旋律が脳裏に流れ、しばらくそれに耳を傾けていました。
その音楽は一般に聴く「田園」とは違い、まるでブルックナーのような、
ゆるやかで壮大な弦楽オーケストラのような響きをもっていました。

その後、「ベートーヴェンの交響曲はただの音楽ではない。言葉をもたぬ神がベートーヴェンを通し、
音楽という言葉で人間に語りかけているのだ」という思いが頭をよぎり、
涙で目がかすみ歩けなくなってしまいました。

眼下に広がる畑と遠方の海は陽光を受け煌き、
ひばりが楽し気に歌いながら上空へ上がったり下りたりしていました。

歌人・西行は伊勢神宮に参拝した際に、このような短歌を詠んでいます。

「なにごとの おわしますかは知らねども かたじけなさに 涙こぼるる」

ベートーヴェンの「田園」とは、ただの自然の風景の描写ではなく、
その背後にある摂理と、それに対する人間感情を描いた音楽なのです。


ベートーヴェン : 交響曲第2番、第6番「田園」

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ベートーヴェン:交響曲 第6番 へ長調 Op.68 「田園」 第1楽章 [2017]
L.V.Beethoven:Symphony No.6 in F major, Op.68 "PASTORAL"
1. Allegro ma non troppo [14:07]


http://classical.seesaa.net/Beethoven-Symphony-No6-1st-2017.mp3



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2017年05月12日


モーツァルト:交響曲 第41番 ハ長調 K.551 「ジュピター」 第4楽章 [新録音2017]

シューベルト:交響曲第8番「未完成」、モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」
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♪モーツァルトが生涯の最後にたどり着いた至高の境地

古今東西に神を描いた音楽、または神に捧げられた音楽は多々あるものの、
これほどまでに、人間のイメージを介さずに神(実在)そのものを
ダイレクトに表現した音楽は他にないと思います。

交響曲第41番はモーツァルトが生涯に作曲した数多くの交響曲の最後の作品です。
1788年夏、この曲を書きあげた頃のモーツァルトはかつてのような人気を失い、
生活は厳しく、病を患い、これ以上ない苦しい生活の最中でした。

しかし、そうした外面的な苦しさは、返ってモーツァルトの霊感を深め、
この夏には変ホ長調、ト短調、ハ長調の「3大交響曲」をわずか1月半で書き上げたのでした。
しかもその3曲はいずれ劣らぬ、時代を超えた名曲であったのです。

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ベートーヴェンは自らを「神の代弁者」と自負して交響曲を書きました。
ブルックナーは「愛する神への捧げもの」として、交響曲を作曲しました。

いずれも、人間から仰ぎ見た神の威光を描いています。

しかし、モーツァルトの41番はそのどちらでもありません。
人間や人間感情を介さずに、ダイレクトに神(実在)そのものを音楽で表しているのです。
第4楽章のコーダはその頂点と言えます。

あまりの壮麗さから、41番は後に創造神「ジュピター」の名で呼ばれるようになりました。

神に愛されたモーツァルトが最後に残したのは、人類への希望に満ちたメッセージでした。



モーツァルト:交響曲 第41番 ハ長調 K.551 「ジュピター」 第4楽章 [新録音2017]
W.A.Mozart:Symphony No.41 in C major, K.551 [Jupiter]
4. Molto Allegro [8:07]

http://classical.seesaa.net/Mozart-Symphony-No41-4th-2017.mp3



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2017年03月09日


グラナドス:組曲「ゴイェスカス〜恋するマホたち」第4曲「嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす」

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♪愛する妻に捧げられたメランコリックなピアノ曲

「スペインのショパン」とも呼ばれる作曲家・ピアニストのグラナドスは乗船が大嫌いでした。

演奏会のためにマジョルカ島に船で渡った際、グラナドスは船室に閉じこもって時計を睨んで過ごし、
バルセロナに戻ったときにはもう二度と船には乗らないと友人たちに宣言したといいます。

そんなグラナドスが奇しくも、嫌っていた船旅により命を落としたのは、何かの因縁でしょうか?

グラナドスは1911年にゴヤの絵画に触発され作曲した、ピアノ組曲『ゴイェスカス』を、
自ら2幕もののオペラに改作し、パリでの初演を計画していました。
しかし、第一次世界大戦の勃発で断念したところへ、アメリカのメトロポリタン歌劇場から
ニューヨークでオペラ『ゴイェスカス』を初演したいとの申し出がありました。

夫妻での列席を求められたものの、船旅が嫌いなグラナドスは、ためらった末にこれを受け、
1916年1月、ニューヨークで行われたオペラの初演は大成功となりました。
ウィルソン大統領の招きによりホワイトハウスで演奏会を開くことになったグラナドスは、
予定していたスペインへの直行便をキャンセルしてアメリカ滞在を延長しました。

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3月に入ってグラナドス夫妻が帰国のため乗船したサセックス号は、ロンドン経由で英仏海峡を渡航中、
3月24日にドイツ軍の潜航艇Uボートによる魚雷攻撃を受け、夫妻はその犠牲となってしまったのです。

グラナドスは救命ボートに引き上げられる際、波間に沈もうとする妻アンパロの姿を見つけました。
妻を助けようとした彼は再び海中に身を投じ、二人はもつれ合うように暗い波間に消えたといいます。

「嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす」は、グラナドスの最愛の妻アンバロに献呈されました。
組曲中で最も知られるこの曲は、窓辺で物思いに沈むマハと夜に鳴くうぐいすの情景を描いています。
マハとはマドリッドの下町の粋な女のことで、マホは粋な男を指します。

グラナドスの作品中、際立って物憂げなこの曲は、バレンシア地方の民謡が基になっています。
メランコリックな曲調が、どこかグラナドスと妻の生末を暗示しているかのようです。

オペラでは最後のクライマックスでマホが決闘に破れ、マハが見守る中死んでしまいます。
マハがマホを思う切なさを、うぐいすの声に託したのが「嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす」なのです。



組曲「ゴイェスカス〜恋するマホたち」より第4曲「嘆き、またはマハと夜鳴きうぐいす」
Enrique Granados:Goyescas - Los majos enamorados, parte I
4. Quejas, o la maja y el ruisenor [6:30]

http://classical.seesaa.net/Granados-Goyescas-4th.mp3



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posted by アンドウトワ at 12:24 | 器楽曲・ピアノ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする